かんむり座T星の証拠写真を撮りました。

いま、かんむり座のT星(以下 T CrB)が話題になっています。

この星は普段は目に見えないほど暗いのに定期的に明るくなり「新星」と勘違いされます。

新星とは通常「超新星」を指すことが多く、それは一つの星が最期を迎えて爆発してしまうことで圧倒的な明るさを放つものを言います。だからその星はなくなってしまい見えなくなるか、数百年後に爆発で放出された物質が残った、星の残骸に照らされて「惑星状星雲」が見られるようになるか・・・その代表が、M1(かに星雲)やM57(リング星雲)ですね。

ところがこの星は再帰新星、又は反復新星と呼ばれ、80年に一度、10等級が2等級(北極星、かんむり座のα星くらい)まで明るくなって、2週間ほどで見えなくなってしまいます。

過去には1866年・1944年に観測され、その次の増光期が2024年・・・つまり、今年と言われています。それも9月までの間と予想されています。

ようやく高松の空も雲が取れたので、昨夜(5/29)、かんむり座を狙ってみました。T CrBはまだ暗いままです。証拠写真は撮れたので、いつ増光してくれてもかまいませんよ!

T CrBが定期的に増光するメカニズムなど、詳しいことはESTRELLAのプラネタリウムソフトを作っているASTRO ARTSさんの記事をリンクしておきますね。

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